■『霊気走破』で個人的に注目しているカードについてまとめています。
■最終更新:2025年2月6日
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本セットのキーワード能力解説

今回登場するおもなキーワード能力は、エンジン始動!・消尽・搭乗・騎乗・サイクリングです。
■新規:エンジン始動!、消尽
■再録:搭乗、騎乗、サイクリング
エンジン始動!/Start your engines!


徐々に加速するマシーンを表現した能力です。
最大値は4で「最高速度」という状態になります。

【基礎事項】
・何もしていない状態→速度は0
・『エンジン始動!』を持つカードを出す→速度は1
・自分のターン中に相手のライフが減る→速度+1(1ターン1回制限)
・速度が4の状態→「最高速度」

【第一印象:構築では緩慢、リミテでは有用】
・最大速度まで4ターンかかるのがもどかしい
・自分のターン中に相手のライフを減らす必要があるのも、汎用的とは言い難い
・一方で決着が構築より時間がかかるリミテッドでは、十分採用できそう
・最大速度までいくと、強力な効果に化けるカードもある
消尽/Exhaust


アクセルを思い切り踏み込むことを表現した能力です。
一度きりの大技という感じでしょうか。

【基礎事項】
・『消尽』が使えるのは、戦場にいる間1回だけ
・別オブジェクトであれば、再度『消尽』を使用可能
・別オブジェクトとなる例:明滅、リアニメイト、バウンス後の再キャストなど

【第一印象:どこまで強力にすることが許されるのか期待】
・一度きりの制限があるので、多少パンチのある能力となるのではないか
・とはいえ、2枚目以降や明滅などの関係もあるので過度なものにはならないだろう
搭乗/Crew


無機物で構成された乗り物に乗ること指す能力です。
『搭乗』しない限りクリーチャーではないので、相手の除去の有無を見計らいながらゲームを進めることもできます。

【基礎事項】
・機体には『搭乗X』と記載されている
・Xの条件を満たすことで、機体はアーティファクトクリーチャーになる
・Xは基本パワーだが、ものによっては別のコストだったりする
騎乗/Saddle


馬など別の生物にまたがるイメージの能力です。
タップすることで条件を満たすのは、『搭乗』と同様です。

【基礎事項】
・乗騎には『騎乗X』と記載されている
・攻撃時に騎乗状態であるとボーナスが得られる場合が多い
・乗るのは生物なので、クリーチャー除去が常時当たる
サイクリング/Cycling


自発的に手札を入れ替えられる能力です。
地味ではありますが、不要牌を有効牌に変えれられるほか墓地を肥やすなど、柔軟性に富んでいます。

【基本事項】
・『サイクリング』を持つカードが手札にある状態で起動できる
・コスト:記載内容+対象の『サイクリング』持ちを捨てる
・恩恵:1ドローなど
・『サイクリング』起動時に追加の効果が得られるものもある
デビューパネル(2024年10月26日)

輝晶の機械巨人/Brightglass Gearhulk


カラデシュ名物・機械巨人にニュータイプが誕生です!
緑白ということは、友好色サイクルでしょうか?
それとも、友好+対抗全10種??

色拘束こそ強いですが、それに見合った性能だと思います。
4/4/4先制攻撃+トランプルと優れたボディに、3タイプから2枚を手札に加えるサーチ能力。
他の新機械巨人にも期待してしまいますね!
ロケッティアの技師、ダレッティ/Daretti, Rocketeer Engineer


フィオーラ出身の天才ゴブリン、工匠・ダレッティが参戦!
『命を奪う嘲笑』のフレーバー以来見かけませんでしたが、彼も灯を失っていたようです。ちなみに今回がスタンダードセット初収録だったりします。

パワーは自身が持つアーティファクトのサイズに依存しますが、それを確保する豪快な能力も持ち合わせています。
戦場に出るか攻撃時に、場と墓地のアーティファクト1つを入れ替えるのです!
ついでに生成したトークンから『ファイレクシアへの門』などを引き寄せてしまいましょう!
大地鳴らし/Earthrumbler


他の機体を踏み潰す姿がパワフルですね。
甲虫を模したフォルムも緑らしいです。
巻き込まれた側はたまったもんじゃありませんけど!

『帰化』的能力は持たず、単純にサイズとトランプルで壊してくるタイプ。
さらに壊れた機体や生物を糧に走行してきます。ある意味エコでしょうか?
その糧になるのは相手ではなく自分の墓地オンリーなのには、思わず「そっち使うんかい!」となりました(笑)
デビュー番組(2025年1月22日)

飛空救急機/Air Response Unit


虫を模した形の機体!
アヴィシュカ―特有の繊細な金細工も相まって、とても美しいです。

3マナ3/3飛行+警戒と、軽量化した『セラの天使』を思わせる優秀なスタッツですね。
搭乗コストも最安の1ということで、リミテでの採用が多くなりそうな一枚だと思います。
未来の優勝者、バスリ/Basri, Tomorrow’s Champion


カード名がストーリーのネタバレすぎる!!
これは先んじて物語を完結させる必要がありますな(;^_^A

アモンケットぶりの『督励』能力で猫を出し、サイクリングすれば猫を守れます。
まさに猫のためにいるような存在ですね。
『督励』自体は緩やかな能力ではありますが、地道に頭数を揃えるカードとしてはコストが軽く優秀ではないでしょうか。
恐血鬼/Bloodghast


『ゼンディカー』から約15年4カ月ぶりの再録!
モダン以下の環境でもフル投入される一枚が、スタン・パイオニアにまさかの参戦です。

これが墓地にある状態で土地を1枚置けば、ノーコストでいきなり出てきます。
さらに相手のライフが削れていれば速攻まで付いてくるので、複数体を一気に出してゴリ押すことだってできます。
ただし、ブロッカーとして機能しないのはお忘れなく。
爆弾車/Boommobile


爆発大好き種族であるゴブリンらしい車両ですね。
『消尽』能力も彼らが得意な火力系となっています。

出した時に能力起動限定のマナを生成できるので、これを何度も明滅できればかなりの数生み出せそうです。
明滅を抜きにしても、自身の『消尽』を即起動して1点飛ばしも可能。
ダメージソースとしては微妙ですが、おまけに+1/+1カウンターもあるので、4マナ6/6搭乗2の機体として運用できます。
灯を追う者、チャンドラ/Chandra, Spark Hunter


構図が完全に『AKIRA』だと話題の新チャンドラ!
ちなみに生成するトークンもさらにAKIRAしてます(笑)

・常在:機体を無条件でクリーチャー化+速攻付与
・+1:代償付きドロー
・0:3/2搭乗1の機体生成
・-7:アーティファクト出ると『稲妻』の紋章
【第一印象】赤らしい攻めっ気のある「自衛?なにそれ?」という感じのPW
【公式動画】『AKIRA』っぽいチャンドラの機体はこちら(2:44~)
エルフの補給者/Elvish Refueler


ガス欠=『消尽』で燃え尽きたカードに補給してくれるエルフ!
自身も消尽持ちで自己完結しているのがありがたいです。

しかし、補給したものは自分のターンでしか使えないのには注意!
(自前のものは相手ターンであろうと起動できますが)
墓所呼びの戦車/Cryptcaller Chariot


描かれているのはカラカル!
カラカルはアモンケットにおける猫!
つまりこれは『エシカの戦車』に次ぐ、新たな猫戦車!!
……ところで、イラスト以外のにゃんこ要素はどこですか?

自分が捨てた手札の枚数分、2/2ゾンビを出せます。
搭乗しなければクリーチャーではないので、比較的破壊されにくいのもポイント。
ただし、手札を捨てる手段が他に必要な上、出てくるゾンビはタップ状態なので、即ブロッカーとしては機能しません。強力ながら一工夫求められそうです。
求道神、ハゾレト/Hazoret, Godseeker


新たなハゾレト神は、どうやらレースに興味がおありの様子。
自らエンジンを始動させ、最高速度に達すると破壊不能ボディで走ってきます!
エンジンは物理的なものだけでなく、精神的なものも含まれていた……?

最高速度に達しなければ攻撃やブロックができないものの、速攻持ちであるため即座にタップ起動能力が使用可能です。
攻撃を通すことで大きなアドバンテージが得られる小型クリーチャーと組み合わせたいですね。
自身や能力起動のマナ・コストが低いのもGood。
船体漂い/Hulldrifter


このマナコストにドロー能力、そして飛行。
もしかして君は『熟考漂い』なのかい!?

リミテッドにおいて、飛行は強力な回避能力です。
加えてドロー効果までついており、さらにレアリティはコモン。
ドラフトやシールドで目にすることが多そうな予感がします。
【熟考漂い関連】開発コード『Wrestling』でローウィン再訪が明らかに
勝利術士、コロディン/Kolodin, Triumph Caster


ま、マーベル作品からの来訪者!?
と言いたくなるようなライダースーツを身にまとうのは、チャンドラが所属するチーム『クラウドスパイア・レーシング』の共同キャプテン・コロディンです。
勝利術士の名の通り、彼のチームは前回のギラプール・グランプリで優勝しています。

2マナ2/3の優秀なボディに加え、乗騎や機体を強力にサポートする能力付き!
コロディンがいれば、最高の状態で即レース(戦闘)に参加できます。
問題は、この能力を活かせる乗騎や機体が赤・白・無色にどれくらいいるかですが(;^_^A
【霊気走破】ギラプール・グランプリの参加チームについてはこちら
アラクリアの魂、ラゴリン/Lagorin, Soul of Alacria


アラクリアは領界路でアヴィシュカ―と繋がる次元。
彼らは筋肉と骨で鋼鉄と霊気と戦うため、レースに参加しています。
ラゴリンはそこに生息するクイックビーストと呼ばれる生物です。

飛行持ちであるため攻撃するチャンスは多く、騎乗していれば自身を含めた乗騎や機体を継続的に強化し続けることができます。
強化対象はクリーチャーではない点には注意しましょう。
開拓者、おたから/Loot, the Pathfinder


『ダスクモーン:戦慄の館』でヴァルガヴォスに誘拐されていたおたからちゃん。
今回、スピードデーモンズの切り札として檻に入れられています。
彼は「全部の領界路の繋がりが見える」からです。

『消尽』は使い切りではあるものの、緑版『暗黒の儀式』『Ancestral Recall』『稲妻』と強力なラインナップ。
速攻も持っていますから、出した後すぐ除去を撃たれてもどれか1つは起動することができます。
5マナ消費している状態ですから、ちょっと大変ですけどね(;^ω^)
【サンダージャンクション】おたからちゃん初登場&能力について
ムラガンダ・サーキット/Muraganda Raceway


ギラプール・グランプリの第三ステージは、生命と自然のままの魔法が満ちる原始の次元・ムラガンダ!
隕石や火山など、大自然の驚異が溢れた世界はレーサーたちを大いに苦しめます。

最高速度を出すことで得られるのは、生成できるマナの増加。
ダメージのない『古えの墳墓』といえば、かなり強そうに聞こえますよね!
ただ、それに至るまで時間がかかるので、どのように扱うのかが課題になってきます。
油浸の機械巨人/Oildeep Gearhulk


『カラデシュ』で登場した機械巨人サイクルが再登場!
他が緑白・赤緑ときていることから、やはり今回は友好色がテーマと思われます。

青黒の巨人は、4マナ4/4ボディに絆魂+護法1、ETBで手札入れ替えを強いる能力。
しかも通常のハンデスと異なり、土地も対象にすることができます。
ちなみに対象は相手だけでなく自分も取れるので、単純にルーターとしても使えますね。
ロケッティアの隊長、レッドシフト/Redshift, Rocketeer Chief


ゴブリン・ロケッティアーズの共同キャプテン・レッドシフトは、仲間のゴブリンたちと共に速度制限を課せられた未知の次元から一時的な領界路を通ってアヴィシュカ―へとやってきました。
彼らはスピードをどこまでも追い求め、<ブーストゴッド>を崇拝しているようです。

速度の制限や限界を超えようとするレッドシフトの『消尽』は、まさにド派手の一言。
12マナと超重量級のコストではありますが、起動すれば手札のありとあらゆるパーマネントが戦場にあふれ出します。
自身のパワーを上げれば必要なマナを捻出できるので、ロマン砲として構築が模索されそうです。
再利用隔室/Repurposing Bay


10年前からモダンで禁止されているカード『出産の殻』のリメイクカード。
クリーチャーではなくアーティファクト限定ですが、殻はもちろん『奇怪な具現』もいまだ好まれていることから、このカードも専用デッキが組まれることになるでしょう。

リリース時のスタンダードであれば『試作』との組み合わせを思い浮かぶ方もいるでしょうが、そこは要注意。
試作で戦場に出たパーマネントをコストとした場合、最後の情報として戦場でのマナ総量を参照するので、試作で唱える→通常のマナ・コストを参照して大型アーティファクトを出すという動きはできません。
【MTG Wiki】試作カードについて(試作型呪文の欄を参照)
リバーバイアーの境界/Riverpyre Verge


『ダスクモーン:戦慄の館』で登場した境界ランドの対抗色サイクルが早くも登場!
これで2色の組み合わせ全10種が揃い、マナ基盤がどれも安定しやすくなりますね。

中でもこの『リバーバイア―の境界』は注目されるでしょう。
管理人はここ数年エアプなので詳しくはないですが、パイオニアのイゼットフェニックスなどで採用されそうな予感がします。
サンビロウの境界/Sunbillow Verge


逆に「ちょっと惜しいなァ~~」と感じたのは、こちらの白赤境界ランド。
スタンダードのボロスバーンが思い浮かびましたが、1ターン目に出した時白しか出ないと『僧院の速僧』や『噴出の稲妻』を出せないので、不便そうな印象を受けました。

しかしそれでもアンタップインかつ2色出せる境界ランドは強い土地だと思いますから、普通に使われていくことになるような気もしています(;^_^A
仮面のレーサー、シータ・ヴァルマ/Sita Varma, Masked Racer


ギラプールの非合法レース界の現女王にして、謎の仮面レーサー・スピットファイア!
……のはずなのですが、カード名にはバリバリ本名が書いてありますね。
オニキス教授にしても、どうやらウィザーズは真名を隠すのに非協力的なようです(笑)

『消尽』能力は、全体パワー変更。
他の味方の基本パワー&タフネスを、2+Xにしてくれます。
緑で数を並べる&マナを出すなら、エルフでしょうか?
【霊気走破】シータ初登場(父親など彼女をめぐる環境について)
駆け抜ける油吸い/Streaking Oilgorger


「なんで油飲むのに侵略時にいなかったんだよ!?」と言われていますが、飲んだら普通にファイレクシア化されていたでしょうねw
そしてこの吸血鬼はおそらくアヴィシュカ―の外にいた存在だと思われます。
(アヴィシュカ―の吸血鬼は霊気体との複合であるため)

5マナ3/3飛行+速攻に加え、最高速度では絆魂付与。
回避能力のおかげで達成もしやすくなっています。
「リミテで暴れるぜ!」と書いてあるような性能ですね。
霊気灯/The Aetherspark


第2回(今回)ギラプール・グランプリの優勝者に送られるトロフィー!
持つことでPWのように次元間を自由に行き来できるようになるアイテムです。
侵略戦争前ならとんでもない代物でしたが、領界路が展開している現在では「あれば便利かもね」程度になっています。

クリーチャーをPW化させる初の装備品であることに加え、装備すると通常のPWとは異なり攻撃されなくなります。
一方で、普通にクリーチャー除去の対象にはなる点にはご注意を!
死の車/The Last Ride


1マナ13/13+ライフ総量でマイナス修正。
多くの方がこれを見てこう思ったことでしょう。
それではご唱和ください。『デス車道』。

伝説かつ機体になった分、1マナ重い『アルゲールの断血』のドロー効果が付きました。
ドローソース兼フィニシャー枠として、黒系コントロールでの採用が試されそうな気がします。
轟音の速百足/Thunderous Velocipede


轟音の速百足……百足??
「轟音」っぽいのはイラストからでもわかりますが……

『世界樹への貢納』のマナ総量参照版という印象を受けますね。
現在では『ラノワールのエルフ』がありますし、3ターン目4マナの何かという動きも雑に強いのではないでしょうか。
多弁な司会、ヴンウクスト/Vnwxt, Verbose Host


c.v.千葉茂のハイテンションホムンクルス司会者!
「アモンケットだもんケット」は「カラデシュからでしゅ」に並ぶ名ギャグだと思うんです(笑)

最高速度になれば、あらゆるドローが2倍になる非常に嬉しい効果が付いてきます。
タフネスも4あるので、序盤の壁役にもなれますしね。
青は飛行やアンブロ、妨害手段も多いですから結構達成できる気がします。
呪われし運転手、ウィンター/Winter, Cursed Rider


タイヴァ―たちを出し抜いてダスクモーンから脱出を図るも、ヴァルガヴォスに捕まっていいように使われるウィンター君。
弱者(おたからちゃん)を虐待し、アーティファクトに関連する能力を持つ……あれ?ひょっとして彼はテゼレット枠なのでは?

ライフペイの護法をアーティファクトに与えて、陰湿にライフを削っていくスタイル。
しかし、除去が比較的されにくいアーティファクトというのがミソな気も。
アーティファクト・クリーチャーを大量採用するデッキなら、ワンチャンありますかね?
各種プレビュー(2025年1月23日確認)

運任せ/Count on Luck


チャンドラとピア、ダレッティとおたからが領界路を渡ってギラプールの上空から落下するシーンですね。
この後チャンドラは墜落前に炎を出すことで、減速に成功しています。

衝動的ドローによるアドバンテージ獲得源。
プレイかつ毎ターンというのが、赤らしくないくらい上手な火力調整に感じられました。
【霊気走破】イラストの描写があるストーリー【第6話 無血革命】
フルスロットル/Full Throttle


チャンドラとスピットファイア(シータ)が手を組み、チーム・アヴィシュカ―を名乗りながら共闘するシーン。
張り合っていた相手と手を組んで大暴れする、とても熱い展開ですね!

戦闘フェイズを追加するカードは数あれど、それが2つというものは滅多にありません。
合計3回の戦闘で、相手をボコボコにしてやりましょう!
新たな夜明け、ケトラモーズ/Ketramose, the New Dawn


アモンケットで新たに誕生した二柱の神。
その一柱が、ケトラモーズです。
オケチラの子を名乗る彼はストーリーで、バスリとチャンドラの前に姿を現しています。

墓地や戦場からカードが追放されると、『ファイレクシアの闘技場』のレートでドローさせてくれます。
1枚以上表記なので一気に複数追放しても1枚しか引けませんが、1枚ずつ細かく追放できれば2枚以上ドローすることも可能です。
一方で、手札やライブラリーからの追放は対象外なので注意しましょう。
【霊気走破】チャンドラの前に登場するシーン【第5話 決着へ】
略奪するアオザメ/Marauding Mako


ギラプール・グランプリにはサメだって参戦します!
ちなみに今回、サメ人間にはコルダタンという名称が与えられました。

初期値は1マナ1/1と頼りない印象ですが、手札を捨てた時には枚数分の+1/+1カウンターが乗ります。
1ターン1回制限も自ターンのみの縛りもないため、モリモリ育ってくれそうです。
サイクリングを持っているので、1体目を2体目以降で支援することもできます。
市場背負いの歩行機械/Marketback Walker


『搭載歩行機械』『歩行バリスタ』に次ぐ、第三の歩行機械が誕生しました!
今度は武器ではなくマーケットを載せているあたり、平和になったのだなぁと感じますね。

マナ・コストがXXで、X分の+1/+1カウンターが乗るのは従来通り。
今回は死亡時にカウンター分のドローができるようになっています。
ただし昨今は追放除去も多い上、このカード自体は自壊機能がないのには気を付けましょう。
ルクサの体現、サブ=スネン/Sab-Sunen, Luxa Embodied


アモンケットの大河・ルクサはかつてラザケシュの儀式やファイレクシアの侵略によって汚染されました。
しかし、侵略が終わる頃ルクサは増水し、血や油や機械の屍を洗い流して街は浄化されました。
その光景によって人々の祝賀と感謝が最高潮に達した時、サブ=スネンはついに顕現したのです。

5マナ6/6でトランプル+破壊不能と恵まれたボディに加え、毎ターンさらに成長していくのは単純に脅威ですね。
カウンターの個数によっては攻撃もブロックもできなくなりますが、その時にはリソースをもたらして支えてくれます。まさにルクサの力と恵みの化身と言うべき存在です。
脅迫戦術/Intimidation Tactics


まだ何も壊しちゃいない……ああ、「まだ」壊しちゃいないからな。
何も問題はないでしょう?(これから壊さないとは言っていない)

内容は《鋼と油の夢》と同様のハンデス。
今回はそれにサイクリングが付いてきました。
ハンデスは相手の手札を枯らしきった後腐ることが多いので、ドローに変換できるのは嬉しいですね。
各種プレビュー(2025年1月30日確認)

牽制機/Diversion Unit


フレーバーとイラストから溢れる「さよなら天さん」感。
牽制という大義のため、彼(?)は犠牲になったのだ……(T_T)

コントロールのサイドで採用されていた《心悪しき隠遁者》の亜種という印象です。
デフォルトで飛行が付いている点は、こちらが優れています。
しかし、打ち消せる範囲が狭い+打ち消し無効効果がない点はさすがにレアリティの差を感じますね。
砂丘滑り/Dune Drifter


「本拠地」で失ったクルーを補充するらしい機体。
まさか本拠地というのは、墓地のことなのでしょうか?

軽さが重視される下環境で悪さをしそうとしか思えませんね。
アーティファクトはもちろんクリーチャーも対象とでき、さらには手札ではなく戦場に出せるのはヤバそうです。
栄光荒野のオオヤマネコ/Gloryheath Lynx


なんとネコチャンもレースに参戦!!
……ていうか、人が乗れる猫とかもう獅子や虎の類では?(;^_^A

搭乗で攻撃するたび、手札に基本平地を持ってきてくれます。
マナ安定化+デッキ圧縮に役立ちますね。
とはいえ1回目の攻撃で玉砕も普通にありえるので、《求道神、ハゾレト》などで安定した攻撃を繰り出せるようにしたいところです。
忍耐の記念碑/Monument to Endurance


これ絶対空飛ぶでしょ!!
空飛んで、ぶっといビーム出して都市を殲滅してくるやつでしょ!!?

各能力1ターンに1枚縛りがあるとはいえ、捨てた枚数分誘発するのは強いと思います。
さらに下環境であれば、禁止解除された《信仰無き物あさり》などもあるので色々企むデッキビルダーも多いことでしょう。
「このターン」表記なので、インスタントタイミングで捨てたら新たに発動できそうですしね。
光輝の睡蓮/Radiant Lotus


DMS(でかくてまぶしくてすごい)睡蓮

自軍のあらゆるアーティファクトを《Black Lotus》にするトンデモ新兵器ですね。
しかも、事実上1ターン1つという制約がない(複数を一気にロータスにできる)仕様となっています。
ちなみに自身も生贄にできますし、発生したマナは他のプレイヤーに与えることができます。
奔流川の記念碑/Riverchurn Monument


でっかいカエルの形をした水車。
記念碑ということから、新神・サブ=スネンを祭ったものでしょう。

神自身は物理的ですが、記念碑は精神的な効果を持っていますね。
LOの基礎《石臼》が起動1マナ軽くなり、多人数対応の能力となりました。
さらに後から引いたとしても、消尽効果があるので腐りにくいのもGoodです。
壮大な玉突き衝突/Spectacular Pileup


事故に楽しく加わったりすなーーーっ!!!

破壊不能無効は《破滅の刻》《招待制》などがありますが、機体まで巻き込める全体除去は今回が初ですね。
かゆいところに手が届く除去の登場は、コントロール的に感謝の極みです。
ただ、機体や破壊不能が跋扈しない限りは《太陽降下》に軍配が上がるでしょう。
スピードデーモン/The Speed Demon


ウィンターのチーム名はこの悪魔に由来します。
失敗時にダスクモーンへ引き戻すための監視も行っているとか。

5/5飛行トランプルの優秀なスタッツに加え、出したターンの終了時からドローしてくれるのはエラいですね。
除去されず攻撃が通れば速度が上がり、さらにアドバンテージをもたらしてくれます。
止められない計画/Unstoppable Plan


止められない計画というか「止まるつもりがない計画」な気がするんですがそれは……

『劇的な逆転』のエンチャント版。
洗脳・支配しているカードの効果が、仲間たちとの結束を描いたカードの効果と同じなるというのは、なんとも皮肉を感じてしまいます。
帰還航路/Voyage Home


雲水核たち「ガイドライト・ボヤージャーズ」は、故郷の次元へ帰還する方法を模索しています。
はたして彼らは、無事にたどり着くことができるのでしょうか?

最高効率で2マナ3ドロー3ゲイン!
ソーサリーとはいえ、このアドバンテージは破格ですね。
モダン以下はもちろん、スタンダードにも青白アーティファクトが既に存在するため、色々模索されそうです。
各種プレビュー(2025年2月1日確認)

跳ね弾き/Bounce Off


《送還》のちょっと強いやつ!
対象に機体が加わり、本当にちょっとだけ強くなりました。

敵味方問わず戻せるので、相手の妨害をするほかETB能力の使い回しもできます。
使い回せる機体を探しに行きたくなる、いいカードだと思いますね。
ガスタルの激ヤバ車/Gastal Thrillroller


激ヤバ車!ヤバい!本当にヤバいんだ!!

出た瞬間すぐ突貫+墓地から出てきてすぐ突貫
奇襲性能的な意味でのヤバさなのでしょう。
カードを1枚捨てるデメリットも活かしていきたいところです。
飢えし暴君、カラクシオン/Kalakscion, Hunger Tyrant


デカァァァァァいッ説明不要!!
なムラガンダ生物の中でも、管理人が気に入ったのはこの一枚!

《無感情の売剣》で投げ飛ばす
《無感情の売剣》で投げ飛ばす
《無感情の売剣》で投げ飛ばす
……それだけがやりたいッ(笑)
光輪の強化術/Kalakscion, Hunger Tyrant


やはりコーナー‥‥!!コーナーはレースで差が付く‥‥!!

《グリフの加護》を彷彿とさせる一枚。
こちらは回避能力こそ付きませんが、最高速度に達すればたった1マナで使い回せます。
エンチャントデッキとの相性もよさそうですね。
自動機械職人、オビア/Oviya, Automech Artisan


前回のアヴィシュカ―(カラデシュ)でも登場した技師、オビア・パースリーが装い新たに収録!
チャンドラの両親と長い付き合いのある女性です。

今回のパースリー夫人は、《吠え群れの笛吹き》のようなクリーチャー踏み倒し能力。
しかも前例よりもコストが軽く、機体まで対象に!加えて、裏返ることもないため安定して起動できます。
トランプルまで付与してくるので、相手が出して来たら即焼かないといけませんね。
救出エンジン/Salvation Engine


雲水核率いるガイドライト・ボヤージャーズの大型機体。
大破した味方を救助するためにあるようです。
確かにデスレースでヒャッハーしている生身の存在よりは、人間らしさを感じられますね。

能力はアーティファクト・クリーチャーに強めの全体強化。
さらに自身が攻撃すると、文字通り味方を「救出」してくれます。
タフネスは高めですが、回避能力がない+搭乗コストが高めなので攻撃の際には工夫が必要になりそうです。
シェフェトの大悪鬼/Shefet Archfiend


アモンケットのデーモンはこうした骸骨顔が特徴です。
他には《イフニルの魔神》などがいい例ですね。

重めのコストに全体マイナス修正、そして自発的に墓地に送れるサイクリング。
「俺をリアニメイトしろ」と書いてあるようなものでしょう(笑)
空見の戦車/Skyseer’s Chariot


背景の砂漠地帯、戦車という機体、「新時代の夜明け」というワードチョイスからアモンケットであることがわかりますね。
是非ともアモンケットには強くたくましい新時代を迎えて欲しいものです。
その第一歩として、レースの優勝は非常にめでたい!

《選定された平和の番人》的な能力を持っています。
前例と異なりクリーチャーではないため、除去が飛んでにくいのがありがたいです。
ただし、重くなるのは唱えるコストではなく能力起動コストであるのには注意しましょう。
各種プレビュー(2025年2月3日確認)

古からの確執/Ancient Vendetta


《ロボトミー》系カードの最新作!
基本土地であろうと、4枚問答無用で追放することができます。

長所は、相手にドロー補填を与えない点です。
《失われた遺産》や《漂流自我》などは手札の内容次第では相手にカードをプレゼントしてしまっていました。
逆に短所は、3マナではなく4マナという点です。
最近の同型呪文より1マナ重くなり、立たせるマナが減るのは命取りになる場合もあるので気を付けましょう。
勇敢な一撃/Gallant Strike


かつての《勇敢な姿勢》が破壊不能付与ではなくサイクリングになった呪文。
クリーチャーがいないコントロール的には、こちらの方が嬉しいですね。

最近の呪文だと《邪悪を打ち砕く》でしょうか。
より有効な札を探しにいけるのは嬉しい反面、エンチャントに対するにらみが効かせられなくなるのは一長一短。
強いエンチャントがメタ上位にいない時には、こちらを採用していいかもしれません。
ガスタルのスリル探し/Gastal Thrillseeker


ETBで1点ドレイン+エンジン2スタート可能な一枚。
トカゲデッキを強化するということでも注目されています。
しかし『霊気走破』には、これ以外トカゲがいないのが残念です。

管理人が勘違いしていた点ですが、
○『エンジン始動!』+ダメージ=エンジンは2になる
×『エンジン始動!』していたら同ターン中は2にならない
みたいですね。
最大速度までを一気に半分達成できるのはすごい!
ガイドライトのマトリックス/Guidelight Matrix


キャントリップ付きの機体・乗騎補助カード。
生物が乗らなくても能力を発揮できる様から、管理人はダミープラグと呼んでいます(笑)

起動コストがかかるものの、クリーチャーなしで機体や乗騎のパワーを引き出せるのは画期的だと感じました。
特に機体は乗組員がいないと基本ただの置物になってしまうので、これがあれば機体の運用もより柔軟になり、戦略に幅が出てくるのではないでしょうか。
咆哮部隊の重量級/Howlsquad Heavy


《ゴブリンの戦長》《ゴブリンの熟練扇動者》を足して何かしらで割ったような新ゴブリン。
最高速度に達すると、1マナ重いゴブリン版《ティタニアの僧侶》になります。

バフこそ与えられませんが、速攻付与は普通にありがたい印象。
ファウンデーションズで再録された《群衆の親分、クレンコ》など、他のゴブリンとの組み合わせも探したいですね。
記録の守護者/Memory Guardian


かつてのスタンダードで猛威を奮い、多くのプレイヤーを引退させたという『親和(アーティファクト)』。
それを想起させる性能を持った《記録の守護者》に、驚いたプレイヤーも多いのではないでしょうか。
管理人も思わず「えっいいの!?」となりました(笑)

とはいえ、当時と異なりアーティファクト土地は存在しませんし、親和もこれと『帰還航路』くらいですから、少なくともスタンダードではおかしなことにはならないと思います。
レアリティもアンコモンにしているあたり、相応の配慮がされている気がしますね。
進路開通/Plow Through


機体の命が軽すぎる!!!
※実際に言いました

《捕食》になぜかマナ・コスト増加なしで付いている、アンチ機体効果。
そりゃ機体なんて相当限定されたタイプですし、レアリティもアンコモンにはなってますけれど……これで《救出エンジン》とか破壊されたら泣きそうですよマジで(´;ω;`)
轢殺/Run Over


また緑はこういうことしてくる!!
ちなみに管理人は「ランオーバー」と聞いて、漫画『ブラック・ジョーク』を思い浮かべました。

《狂気の一咬み》のインスタント版というだけで十分強い一枚。
さらに乗騎や機体が対象なら、マナ・コスト軽減のおまけが付いてきます。
しかもコモンですから、リミテッドで突然の事故に巻き込まることは多くなりそうですね。
たかり空エイ/Scrounging Skyray


昆布頭……ペラい頭の持ち主、考えの浅い相手を揶揄する表現でしょうか?
海洋生物ならではの言い回しですね。

《略奪するアオザメ》を青くして1マナ増やせば、空飛ぶエイのできあがり!
いやぁ~~単純にヤバくないですかコレ(;^ω^)
育成RTAとかやるビルダー出てきそうですよ。
呪文貫き/Spell Pierce


1マナで頭を悩ませる環境再び!
『神河:輝ける世界』のスタン落ちから半年ぶりに《呪文貫き》が帰ってきました!

この手の呪文は、使われてはじめてその強さを実感するでしょう。
もしまだ体験したことがないプレイヤーは、覚悟しておいてくださいね……!
暁の暴君、サンダイヤル/Sundial, Dawn Tyrant


フレーバーテキストだけで5行!
長ァアアアアアアイッ!!

2マナ3/3、デメリットは伝説であることだけ。
加えてアーティファクトですから、活用法は結構ある気がします。
なによりこのカードを出して、相手と笑い合いたい管理人です!(笑)
リリーススケジュール

■プレリリース:2025年2月7日~2月13日
■MTGアリーナ実装:2025年2月12日(日本時間)
■公式発売:2025年2月14日
【開催店舗情報】『霊気走破』のプレリリースに参加したい方はこちら
さいごに

今回は『霊気走破』で個人的に注目しているカードについて紹介させていただきました。
学生時代MTGに熱中していた頃に『カラデシュ』に再訪すると知った時は、思わず胸が熱くなりました!
さらに今回は、領界路を用いて複数の次元を渡る大レースとなります。

既知のものから未知ものまで、様々な次元が出てくることに期待せずにはいられません!
『ファウンデーションズ』から入った新規ユーザーも、昔のマジックを体験した既存・復帰ユーザーも。
皆がワクワクできるセットになって欲しいですね。
次元間チキチキマシン猛レース、一緒にやろうぜ!!