・公式からの発表を要約したり、感想を述べたりしていきます。
こんにちは、アザ・キャストです。
日本時間2022年10月21日午前0時9分、『兄弟戦争』公式ストーリーが公開されました。
【ストーリー】 あの戦争が終結して五年。気候は寒冷化し、古き信仰が復活する。ウルザを知る者たち――妻のカイラや弟子のタウノスが見るのは新たな時代か、それとも。 『兄弟戦争 メインストーリー第1話:終わり』 https://t.co/ihfqZk2aaK #MTGBRO #mtgjp pic.twitter.com/iOSG1cxiBx
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) October 20, 2022
ついに来たか、という感じですね!
前作『団結のドミナリア』は、テフェリーがついに禁断の手段・タイムスリップを行う、非常に続きが気になるラストで締めくくられていましたから、とても待ち遠しかったです!
ヤヤが命を落とし、アジャニがに裏切られた主人公サイドは、新ファイレクシアを打倒することができるのか?
タイムスリップもの最大の懸念、タイムパラドックスは回避できるのか?
時間の大魔道士への期待を胸に、ストーリーを読み進めた私だったわけですが……
「内容が……内容がしんどい……!!」
そこに待っていたのは、2022年現在起こっているロシアによるウクライナへの侵攻や、第二次世界大戦などの悲惨さを想起させられるものでした。
指導者、母親、技術者、操縦士……
様々な角度から語られる戦争は、読んでいて思わず泣きそうになります。
ですが同時に、「この物語は多くの方に知ってもらいたい。見てもらいたい」とも感じました。
私は戦争を知らない世代ですが、胸にこみあげてくるものがとても大きかったからです。
そこで今回は、『兄弟戦争』メインストーリー第1話から第3話までのダイジェストと現在ストーリーにおける状況を整理したものをお送りさせていただきたいと思います。
・この記事を読めば、『兄弟戦争』のストーリーにおける要点を押さえることができます。
「ストーリーは気になるけど、長文は苦手」という方にも、できる限り読みやすくなるよう努めますので、どうかよろしくお願いいたします。
※繰り返しとなりますが、『兄弟戦争』メインストーリーのネタバレを多大に含みます。
『兄弟戦争』ストーリー概要
まず、各話のダイジェストを、あらすじと要点でお送りします。
第1話
アルガイヴ暦(AR)69年、『兄弟戦争』終結から5年が経過した世界では、春と夏が次第に短くなっていき、冬が長くなりつつあった。ウルザの妻にしてペンレゴンの指導者であるカイラは、自分と人々が生きるための仕事に苦悩していた。そんな彼女のもとに、戦争で死んだと思っていた男、ウルザの弟子の工匠、タウノスが訪れるのだが……
・自らが携わった技術が世界を壊した事実とカイラに、涙を流すタウノス。
・工匠であるタウノスのおかげで、ペンレゴンでは非戦闘用の自動人形での修復が行われるようになった。
・教団員が自動人形を襲撃し、結果として巡礼者と衛兵が死傷する事件が発生した。
・機械の廃絶のため暴力を辞さない教団に対し、カイラはタウノスに自動人形への武装を命じるのであった。
第2話
タル教団との戦闘のため、工廠で自動人形たちに武装処理を行うタウノス。しかし、人々の平和を願って動かした機械を、戦争で用いられた壊すためだけの機械へと変貌させることに、彼の心は耐え切れなくなっていた。ウルザが残した設計図と若き日の自分が記したノートを前に、タウノスはある決断をすることになる。
・彼が最終的にとった行動は、ウルザの設計図と自分のノート、工廠の自動人形を燃やすことだった。
・夫と息子に続き夫の弟子が去り、ペンレゴンに残る資源にも尽きる未来しか見えない。
・それでもカイラは代表として、人々を導くために立ち上がらざるをえなかった。
・悲嘆の果てに叫ぶカイラ。その時、彼女の内から魔法の炎が噴き出した。
・残された書物から魔法を学び、訓練することは、カイラの生きる糧となる。
・さらに数年後、新ヨーティアへ移住したカイラは、伝説として語られている息子の真実を知るため、安息の地を離れ西の大陸、クルーグへと歩んでいった。
・旅の道中、まもなくクルーグへ到着する船舶の中で、カイラは暖かな陽光に微笑み、目を閉じて……
・暴君を恐怖に陥れた幽霊。実はこの幽霊こそ、世界を救うために時を超えた大魔道士である。
・大魔道士は「十分に時を遡れていない」と幽霊暗殺者に告げると、その場から姿を消した。
第3話
AR28年、見習い操縦士サンウェルは上官や仲間と共に、新型アヴェンジャー(報復者、戦闘用自動機械)の列に対峙していた。その日は嘔吐するほど絶不調であったが、命令ロッドを振るうと流れるように戦闘行動を繰り出すアヴェンジャーに、サンウェルは興奮する。開発者、タウノスからの激励も受け、意気軒昂に燃え盛る街へ向かうアヴェンジャー部隊。だが、そこで待ち受けていたのは、煤と血、死体の山であった。
・サンウェルたち訓練生あがりの操縦士たちは、新型の戦闘用自動人形、アヴェンジャー(『ウルザの報復者』)を与えられ、戦地に駆り出された。
・自動人形の高性能な動きを目にし、復讐と栄光への思いを胸に戦場へ向かうサンウェル。
・しかし作戦開始直後、教官と仲間の操縦士がドラゴン・エンジンに焼き尽くされる。
・アヴェンジャーを駆使して敵を蹴散らすも、それがもたらす死と敵軍の猛攻、響き渡るドラゴン・エンジンの咆哮と氾濫する地獄に、サンウェルの心は耐え切れなくなっていた。
・ついには命令ロッドを投げ捨て、動き続ける自動人形にもかまうことなく、操縦士は戦場から逃げ出した。
・痛みのあまり失神し、気がつくと夜になっていた。そして、エイマンは幽霊を目にする。
・彼は幽霊を「死」だと認識していたが、それは「早すぎる。何年も離れている。何十年か。ここでは起こらない」とため息をつくと姿を消した。
状況整理
『団結のドミナリア』から『兄弟戦争』第3話までのテフェリー達の情報を整理しましょう。
『兄弟戦争』第3話までのアクション
・しかし、テフェリーがサヒーリに酒杯のコピーを作成させていた。
・酒杯自体は確保できたが、起動方法はカーンにしかわからない。
・そこでテフェリーは、起動方法把握のため、過去に酒杯が使用された時代に飛んだ。
・ケイヤのおかげで姿をある程度隠し、時代への影響を減らすことには成功。
・だが、なかなか目的の時間に到達することができず、試行錯誤を繰り返している。
・『兄弟戦争』第1~3話は、その過程で飛んだ時代の出来事を描いたものだ。
このような感じになるでしょうか。
『団結のドミナリア』のラストで、いつ起動されていたのかわかっている風でしたから、時代の設定に苦心するのは正直予想外でした。
その写しが酒杯の機能を「どのように」説明しているのか、サヒーリは特定できなかった。知るのはカーンだけ。だが彼女は、酒杯が「いつ」起動されたかを特定していた――そして酒杯の完璧な複製をひとつ作り上げた。
「理屈では時代がわかるが、実践はそううまくはいかない」ということですかね?
なんにしても、戦争の描写に毎回心がすり減るので、そろそろ目的地である「酒杯を起動させるタイミング」にたどり着いていただきたいところです…… (-_-;)
さいごに
今回は、『兄弟戦争』メインストーリー第1話から第3話までのダイジェストと現在ストーリーにおける状況を整理したものをお送りさせていただきました。
筆者は今後の展開をどう見ている?
おそらく、以下のような展開になるんじゃないかと考えています。
・そのまま酒杯の起動法だけ知ってハイサヨナラーできればいいものの、それだと面白味がなさすぎる。
・ケイヤの能力でほぼ不可視の状態にあるも、おそらく何かしらのアクシデントで可視化する。
・可視化のタイミングとして考えられるのは、酒杯起動時(大陸を吹き飛ばすほどの衝撃であるため)。
・酒杯の起動後に可視化されウルザと遭遇するとなると、「あのウルザ」がとんでもない行動・言動を行うのではないだろうか(まだ理性が残っている可能性も微レ存)。
ていうか、今までが順調すぎィ!(笑)
時は超えるわステルス状態にはなるわって、便利が過ぎるんですよ!
命を落とすまでは望みませんが、禁忌レベルの行動(時超え)をやっているんですから、ちょっとはハラハラさせる展開が入らないと……ねぇ?
英語版のストーリーはさらに先が公開されているようですが、今後日本語の公式更新が来るのを楽しみに待ちたいです!
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