・「プレビューされたカードに対するプレイヤーの判断」の可能性について示しています。
こんにちは、アザ・キャストです。
『兄弟戦争』のプレビューが始まるまで約2週間……つい先日『団結のドミナリア』が出たような気がするのに、またワクワクしてきますよね!
MTGにおけるもっとも有名なアーティファクト大戦『兄弟戦争(アンティキティー戦争)』!
強力なカードの発表を今か今かと待ちわびるこの時間……最高です!
しかし同時に、次のように思う方もいるのではないでしょうか。
「ワクワクするけど、どれがどう強いのかわからないかも……」
「悩んでいる間に高騰して、チャンスを逃したらどうしよう……」
まもなく30年を迎えるMTGには、長年遊び続けているプレイヤーやコレクターが数多くいます。
そのため予約の段階から既に目を光らせ、ショップが商品を出し終えた瞬間にサイトへ殺到する光景がいつも繰り広げられる、まさに「生き馬の目を抜く」ような世界だとも言えるでしょう。
ですが、ご安心ください!
今回の記事では、迷っている間にせっかく優れた新カードをゲットするチャンスをふいにしてしまうことを防ぐ内容をお送りいたします!
歴戦のプレイヤーやコレクターにも負けないよう、どのように考えてカードを選べばいいのか。
少しでもわかれば、きっと「あの時買っておけば」という事態を完全に……とは言えませんが、減らすことはできるようになるでしょう!
・ご紹介するカードの判断基準は、「経験」+「速度・効率」「類似」「未来」です。
・この記事を読めば、プレビュー段階でカードの評価をある程度できるようになります。
※記事をご覧になった後にカードを購入する際の責任は負いかねますので、ご了承ください。
MTGプレイヤーの価値判断基準
まずは、MTGプレイヤーが新セットのカードを判断する際の価値観をご紹介します。
前提条件:経験
実際に遊んだり、試合を観たり、公式からの発表や仲間内の会話で聞いたり……
こうした「経験」はカードの価値判断でもっとも重要な部分を担っています。
経験があると、「何が速いか?」「何よりも効率がいいか?」「何に似ているか?」「次回以降で何か変わってくるか?」ということがより鮮明にわかってきますよ!
※逆に、わかっているからこそ間違えることもあります。具体例は後述。
速度・効率
「何ターン目に出せるか」「支払うマナに対して十分な効果か」という基準です。
より早いターンで、及第点以上の効果を発揮できるカードは「強い」と評価されます。
簡単な例ですと、『ファイレクシアの宣教師』は、2/2が及第点とされる2マナ域のクリーチャーの中では、絆魂があるうえ使いやすいキッカーも持っているので「強い」と言えますね。
ただし、稀に判断を見誤らせられるカードも存在するので、注意が必要です。
最近ですと『力線の束縛』『鏡割りの寓話』が該当するでしょうか。
一見、瞬速とはいえ6マナと重めで、コスト軽減効果も達成しづらそうですよね。
しかし実際には、軽減効果は想像以上にクリアしやすいものでした。
土地に融通の効く下環境なら、なおさら弱いわけがありませんでした。
こちらも、攻撃時に宝物を出せるとはいえ、3マナで2/2が1体出て、ルーター効果や裏面も速攻性がないため大したことはないだろうというのが、登場からしばらくするまでの評価。
ところがいざ出されてみると、3マナで2体展開されたら除去を2枚は消費させられます。
除去がなければクリーチャーで取ることになりますが、相手が攻めてこなければ迎撃できません。
さらに、ルーターによる手札の安定具合、裏面が生き残った場合の展開が想像以上に優秀で、ついには「赤を使うなら4枚投入」というレベルにまで達しました。
「速度と効率」を経験に頼りつつ頼り過ぎずに、判断できるようになりたいですね (;^ω^)
類似
「前にあった〇〇に似ている」「似ているから強い(弱い)ぞ」という基準です。
経験して目にするケース数が増えてくると、素早く評価できるようになります。
たとえば『アーボーグのルアゴイフ』を見た時に、
「『タルモゴイフ』と同じマナ域だ」
「『ルアゴイフ』と同じ墓地のクリーチャー数か」
「けど、自分の墓地しか参考にできないから使いづらいかも」
という判断を行うように。
ただし、こちらも判断を見誤らせられるカードがあります。
先程も例にしましたが、『力線の束縛』もそのようなカードでした。
「効果は瞬速が付いた『忘却の輪』、『排斥』だな」
「けれど6マナか」
「マナ軽減はあるけど基本土地タイプは達成しづらそう」
「そんなに強いカードじゃないだろうな」
『未認可霊柩車』も、見落とす方が多かったのではないでしょうか。
「墓地対策のアーティファクトか」
「機体は珍しいけど……効果は普通だな」
「『大祖始の遺産』などのように、一気に墓地対策はできないしね」
「クリーチャー化しても回避能力はないし」
実際は、起動にマナコストもかからないうえ召喚酔いせず、「最大2枚&指定」と融通が利き、墓地対策をしながらフィニシャー育成もできると、想像をはるかに上回るスペックでした。
似ているとはいえ、決して同じではない……MTG以外でも忘れないようにしたい考えです。
未来
MTGでは公式の発表で、一気に今後の新セットの情報が来ることがあります。
そこからプレイヤーたちは、「今後こうしたカードが出るのではないか」という基準から未来を想像し、既存のカードに価値を見出すのです。
『団結のドミナリア』後の場合、以下のようになります。
・新ファイレクシアがメインに描かれる『ファイレクシア:完全なる統一』 → 新エリシュノーンが出る。
・「永遠の変化」が訪れるらしい『機械兵団の進軍』→ 『灯争大戦』の時のような大規模なものとなる?
・エルドレインへの再訪『Wilds of Eldraine』 → 『物語』システムが再録?
・イクサランへの再訪『Lost Caverns of Ixalan』→ マーフォーク?海賊?吸血鬼?
このことから価値を信じられているのは、『生けるレガシー、カーン』でしょうか。
どの忠誠度能力も以前のカーンと比べてクセが強いですが、『兄弟戦争』『ファイレクシア:完全なる統一』『機械兵団の進軍』でアーティファクトがフィーチャーされると予測できることから、一定の価格を維持し続けています。
もちろん、確実に活躍する未来が保証されているわけではありません。
ですが、「不確実性による上昇」も起こり得るということは、知っておいて損はないでしょう。
さいごに
今回は、MTGプレイヤーの価値判断と誤認例についてお送りさせていただきました。
筆者は今後をどう見ている?
わっかんないですね(笑)
まだ全然情報出ていなくて、具体的にコレという予測もできないです。
できることといえば、『未来』に書いたような曖昧な推測(大抵ハズれる)と自分好みのカード(コントロール系)が出ることを祈るくらいでしょうか。
皆さんはどのような予測をしていますか?
Twitterもやっていますので、気軽に話しかけていただければと思います!
(軽すぎる話や重すぎる話はご遠慮くださいませ)