カード性能確認
黒黒2・インスタント
①自分のライフが5点以下の時、この呪文のコストは2少なくなる。
②クリーチャーかPW1体を対象として、それを追放する。
③追放したカードのコントローラーの墓地・手札・山札から、同名のカードを任意の数探す。
④探したカードたちは追放される。
⑤探されたプレイヤーは山札を切り直し、手札から追放されたカードの数だけドローする。
第一印象
「せ、攻めの消力(シャオリー)……!!」
『ロボトミー』をはじめとした、いわゆる「ぶっこ抜き」カード。
特定のコンボ・勝ち筋を根底から崩せるため、好むプレイヤーも少なくありません。
しかしこれらには、大きな弱点がありました。
身に迫る危機、盤面に対応することができないのです。
いくら相手の勝ち筋を1枚で対処できるとはいえ、ライフが0になってしまえば元も子もありません。
管理人はこのことから、「ぶっこ抜きは守りのカード」という認識を持っていました。
しかし、今回の『一巻の終わり』を見た瞬間、認識が覆されるほどの衝撃が走りました。
「ぶっこ抜き」が盤面に干渉できるようになっている。
しかも、破壊ではなく追放?……おかしくない??
その在り様はさながら、防御技の『消力』が攻めに転じているようで……
※管理人が『消力』で喩えたいだけです
カード性能評価
ついに盤面に触れるようになった「ぶっこ抜き」カードの使い方を見ていきましょう。
強み:消える……俺(土地)が……?
『一巻の終わり』が対象に取れるのは、場に出ているクリーチャーかPW1体です。
「場に出ているクリーチャー」を対象に撃つことができるインスタント追放呪文です。
……何か1つ、抜けている気がしないでしょうか?
「土地ではない」とは書かれていないのです。
最近の呪文は、対象について「土地ではない」の注意書きが多くなっていますが、『一巻の終わり』にはそれがありません。
つまり、ミシュラランドなどの土地・クリーチャーも一気に消すことができます。
土地・クリーチャーはなかなか除去しにくいですから、根絶やしにできた時の爽快感はハンパなさそうですね!
さらに何らかの形で、相手の基本土地をクリーチャーにすることができれば……?
弱み:盤面には触れられる……だが、
山札・手札・墓地、そして盤面への干渉ができるようになった「ぶっこ抜き」。
しかし、1つだけどうにもならないものもありました。
盤面の同名カードには効果がないのです。
つまり、同名カードで盤面を築かれた時には起死回生できません。
……とは言ってみたものの、かつての『ヴラスカの侮辱』の時代から考えると、4マナ単体追放除去に「ぶっこ抜き」とコスト軽減まで付くとか、とんでもない強化ですよ、ホント。
さすがは単純な4マナ単体除去がコモンになる時代、さすがはエルドレインという感じですね!
ていうか盤面の同名除去できちゃったら、それこそ基本土地が壊滅しちゃいますって……
採用枚数
以上をふまえて、デッキに採用する枚数を考えてみました。
盤面に対して4マナ単体除去。メインは2枚が限度か
強力とはいえ単体除去で4マナは、さすがに軽いとは言い難く。
枚数を積むと序盤攻めてくる相手に不利になるのは、火を見るよりも明らかです。
そう考えるとメインで1~2枚、サイド合わせて2~3枚が現実的ではないでしょうか。
クリーチャーやPWを経由する特定のコンボが幅を利かせてきたら、4枚投入でもいいかも?
さいごに
今回は『一巻の終わり』ついてご紹介させていただきました。
価格はどうなると思う?
普通に優秀な呪文ですから、1,500~2,000円前後をキープすると思ってます。
さながら当時のスタンダードで『ヴラスカの侮辱』がいたポジションになるのでは?
ローテーション後はわかりませんが、スタンは3年に延びたのでその間はめちゃ活躍するかと!
あとは、下環境のライフ削る系デッキで採用されるかどうかですかね。
モダンなどは未経験のためハッキリとは言えませんが、黒2マナで除去&ぶっこ抜きは普通にやれそうな気がしています。
それでは今回はこの辺で!