こんにちは、アザ・キャストです。
皆さん『まんわか(マンガで分かる!FGO)』コラボイベントの調子はいかがでしょうか?
今年は『FGOアーケード』とのコラボだろうと言われていた矢先、まさかの開催でしたね。
とはいえ、発掘クエストをはじめ今回もおいしいイベントだと思います!
しかしそのような中、どうしても目に留まってしまう要素がありました。
新サーヴァント・スーパーバニヤン(Sバニヤン)の発言内容です。
Twitterで検索しましたが、「嫌い」「不快」などのネガティブなツイートがかなりの数目に入ってきました。
スーパーバニヤン、嫌いでサジェスト出る有り様だが
無責任計画からの尻拭い
仲間だよねからの無茶ぶり
借金負わせる
辺りがパワハラ上司、距離なし友人、クズ恋人や毒親を彷彿とさせてリアルトラウマスイッチ押しがちなんだろな…
レジライや道満のが性格悪いったって、アイツらリアルにはほぼいない— 穏やかならざる羊 (@oIIQjqtq23MQYLo) April 30, 2022
マジで今回のシナリオは擁護出来んわ
バニヤンは終始不快、いきなり自分と戦いだすのもわけわからん
応援?は?って感じだわまんわかコラボだっていうから終始とんちきのギャグイベを期待してたのに絵がリヨってだけでシナリオも鯖もまんわか風味皆無
個人的にはレクイエム以上のクソシナリオ#FGO— 月紅 (@tukibeni0801) May 2, 2022
正直な話、私もシナリオを拝読していて「どうしてこんなことにしたんだろう…?」と感じる箇所が少なくなかったと思います。
同時に「こういうことを言いたかったのではないか?表現したかったのではないか?」とも思うこともありました。
そこで今回は、『まんわかコラボ』について見たこと感じたことを語る回にしたいと思います。
・筆者の立場は「言いたいことは多分こうだろうがわかりにくい」「Sバニヤンもユーザーの感じたことも否定はしない」「ただ、攻撃的な態度をとる前に考えられることもあるのではないか」です。
ゲームのシステムや攻略についてではありませんが、よかったら見てみてくださいね。
炎上の原因:Sバニヤンのキャラクター性
まず、騒動の原因であるSバニヤンのキャラクター性を確認しましょう。
ストーリー上で
Sバニヤンはストーリーで「映画(しんわ)を撮ること」を目的に活動していました。
しかし、劇中で見られる行動は以下のようなものでした。
・「リーダーの仕事はみんなに指示をすることだ」ということに固執していた。
・資金調達といった厄介な物事は主人公とマシュに押し付けていた。
・押し付ける理由が「仲間だからやってくれるよね」という根拠皆無なものであった。
・話し合いには応じるものの、上から目線が否めない態度であった。
・自身の行動に対する反省や謝罪の言葉を発することがなかった。
・問題解決後に、自身をかたどった金色の等身大モニュメントを設置した。etc…
これらは典型的な「利己的な上司・リーダーとして認識、忌避されるもの」です。
しかも(ほどんど)現実に起こりうるものであることに加え、繰り返し同じような不快感を生じさせる展開が描写されています。
多くのマスターが彼女に対して胸やけ・嫌悪感を覚えるのも、無理はないのではないでしょうか。
絆ボイスで
また、Sバニヤンの絆レベル5のボイスがさらなる火種になっています。
sバニヤンの絆5のセリフどう思うよ…ぐだの理解度0どころかぐだへの最上級の侮辱でしょ… pic.twitter.com/WhbbnVW9qP
— ヒニャタ (@JoBkW0FHsSRKF08) May 2, 2022
「お前は何を言っているんだ!?」
私も目にした当初、かなり衝撃を受けました。
「人誑(たら)し」「人心の掌握」など、聞いていていい気分にはならないワードばかりです。
あと大人の方のSバニヤンの絆5台詞であぁあのキャラシナリオの都合とか操られてたとかじゃなく本当にああいうキャラ付けなんだと気付いて、使ってるとマジで不愉快になるから周回では霊基1〜2は使わないわ
宝具演出も長いし使う意味ないやろ#fgo— どんぺりしゃぶるぼーい (@mtn4434) May 4, 2022
絆5ボイス(マスターとの親密度がそれなりに高い状態での発言)であることも、火に油を注ぐ結果となったと思えます。
個人の見解①:「経験不足による無知と歪曲した憧れ」
では、前述の事態をふまえたSバニヤンに対する個人の見解を述べさせていただきます。
彼女の一連の行動は、ティーンエイジャーゆえの「経験不足による無知」「歪曲した憧れ」ではないかと、私は感じました。
経験不足による無知
Sバニヤンはティーンエイジャーであることが、劇中でも語られています。
つまり、まだ世間の常識・良識などがよくわかっていない年齢だと言えるでしょう。
彼女の一連の行動は、そのために起こったものではないかと私は考えています。
逆に13~19歳の少年少女の行動すべてが、世間の常識・良識に適したものであったら不自然ですし、怖いのではないでしょうか。
歪曲した憧れ
また、無知ゆえに「歪曲した憧れ」を抱いているのではないかと思われます。
FGO のユーザーは「これまで主人公がどれだけ理不尽な状況下に対して抗い続け、その結果周囲の人間やサーヴァントたちからの信頼を勝ち得てきたこと」を知っています。
しかし、新参者のSバニヤンはこれまでの主人公(過程)を知りません。
知らないので「周囲の人間やサーヴァントが彼のために動いてくれること」しか見えていません。
その結果、主人公に対する「歪曲した憧れ」を抱き、絆5ボイスのような発言として発露したのではないでしょうか。
あくまで推測でしかありませんが、いずれにせよお互いに不幸なものです。
個人の見解②:読者と書き手に対して
続いて、Sバニヤンへのユーザーの反応とシナリオの書き手について語りたいと思います。
ユーザーについて
主張の基本的な部分(Sバニヤンの劇中の行動について)は、共感しています。
悪い意味でリアリティのある彼女の行動は強い不快感を生じさせ、場合によっては他人の心の傷をえぐることになるのは相違ありません。
ただ、Sバニヤンの行動は咎めても、存在そのものを否定はするべきではないとも感じました。
第三再臨でのボイスを聞くと、「ある種の痛々しさ」は緩和されているように思えます。
(不快な状態であることが続いたためか、目に入りにくくなっている印象ですが)
客観的な程度としてはともかく、彼女なりに学びを得ている気もします。
そして我々も、似たような経験をしてきている(あるいはこれからすることになる)のではないでしょうか。
超バニヤンを嫌いになれないのなんでだ?と考え着いた答えなんだが「思春期ってこんなもんでは」という気持ちのせいかも。見栄えだけ求め、やりたいことはあるのに雑すぎて上手く行かず、迷惑かけた人のこともすぐ忘れちゃう。幼い頃は無敵だったのに、なんで今はこんなに生きづらいんだろうと思う。
— カイタ (@eo_m_kaita) May 2, 2022
Sバニヤンを見たユーザーの反応に対する私個人の見解としては、次のような結論となります。
書き手について
今回のイベントシナリオの書き手に対しては、1つだけ思うことがあります。
スーパーバニヤンの性格がホント最悪な感じは嫌いじゃないんだけど。
それはそれとして、シナリオ中においてその性格の悪さをきちんと取り上げず、主人公は内心腹立たしく思いつつも指示に従い続け…なんか特に意見衝突も無く気が付いたら「信じるよ」で「頑張れバニヤン」だから、好きにもなれない。— 鈴鐘 (@suzukane_uzura) May 2, 2022
さいごに
今回は、『まんわかコラボ』について個人的に感じたことを語らせていただきました。
このような記事にした理由
一言でまとめるなら、「あまりにもあんまりだったから」です。
読者の多くは怒り心頭、書き手は伝えたいことを伝えられずに炎上。
これはちょっと書かずにはいられないな~という思いに至りました。
「お前も人のこと言えるような人間じゃないだろ!」
「なに達観気取ってんだ!」
「上から目線で語ってんじゃねぇよ!」
今回の記事をご覧になって、このように感じた方もいらっしゃるかもしれません。
もちろんここに記したことはあくまで私個人の意見であり、絶対的な正義ではありません。
ただ、「ちょっと考えを書いておきたいな」ということからこの記事を書かせていただきました。
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