カード性能確認
【出来事】青1・インスタント
自分がコントロールしていない攻撃クリーチャー1体を対象とし、オーナーはそれを自分のライブラリーの一番上 or 一番下に置く。
【本体】青青4・クリーチャー・鯨
6/6
瞬速+護法2
自分のターンでなければ、このカードはタップ状態で場に出る。
第一印象
「ま~~たトンデモない青のカード刷ってきたなぁエルドレインは!」
一目見た瞬間から、コントロール遣いとしては嬉しくなりましたね。
どう見たって「時間稼いでくださいね」「後でフィニッシャーにしてくださいね」としか書いてないんですもの。
しかも手札ではなくライブラリーに戻しちゃう上に、付いてくるのは6/6フィニッシャー+瞬速。
隙がないにもほどがあるでしょう、コレ。
こんなのコントロール民が涙しますよ、マジで。
え?青単も欲しいと思ってるんですか?ヤバいでしょ。
どうしてエルドレインは『厚かましい借り手』にしても、めちゃくちゃ興奮させるような青のカードを生み出して来るかなァ!?(歓喜)
カード性能評価
さて、少しマジメにカード性能の長短を見ていきましょう。
強み:つよつよバウンス+瞬速ファッティ(護法付き)
通常2マナのバウンスというと『厚かましい借り手』しかり、オーナーの手札に戻すものです。
それを『有角の湖鯨』は、何故かライブラリートップ or ボトムにまで戻しちゃいます。
しかも「タップ状態の」とか「トークンでない」とか「土地でない」とか書いてないんですよね。
なので、『放浪皇』で対象に取れなかった「警戒」持ちだって戻せますし、トークンだったら実質除去。土地だったら相手のマナ基盤にまで干渉できます。
さらにトップに戻すというのは相手の次のドローは固定化されるということですから、想像以上にいやらしい能力だったりします(ETB能力持ちには要注意)。
以上の便利バウンスに加え、6マナ6/6護法2が「瞬速」で呼べてしまう始末。
「マナが立っているからうかつに攻められない……」と慎重になっている相手がターンを返す瞬間、いきなり6/6のファッティがズドン!
そのままターンが返ってくれば、即アタックも可能です。
一番恐ろしいのは、「2マナバウンスのおまけとしてハンデスを回避しながら6/6が飛んでくる」というところですね。ナンデ?クジラナンデ?
弱み:アタック状態限定バウンス+タップイン召喚
つよつよバウンスではありますが、戻せるのはアタック時の相手のクリーチャーだけ。
攻撃してこない相手は対象に取れませんので、『黙示録、シェオルドレッド』のようなそこにいるだけで機能するシステムクリーチャーには無力同然です。
さらに、自分のクリーチャーを緊急回避させるためにも使えないので注意しましょう。
(戻すのがライブラリーなので、そもそも使えたとして使うかという話ですが)
加えて、『有角の湖鯨』は戦場に出る時タップインとなります。
基本相手のターン中に出すわけですから、「必ずタップイン」と言って差し支えないでしょうね。
即座にブロッカーとしての採用ができないので、「身を守ろうとしたらブロックできなくて負けちゃった!」なんてことにならないよう、お気を付けを!
採用枚数予想
以上をふまえて、デッキに採用する枚数を考えてみました。
メインからは2枚採用が現実的か
過去登場した『ストーム・ジャイアントの聖堂』への類似性(ファッティ&護法)。
攻撃クリーチャー限定と、場合によっては腐ってしまう「出来事」呪文。
それらを鑑みると、メイン投入は2枚から始めるのが無難な気がしました。
かつ3~4枚目をサイドに忍ばせておいて、相手次第で対コントロール的なカードとチェンジしていく……というのも考えられますね。
『一巻の終わり』の存在
同じく『エルドレインの森』から登場したこのカードの存在を考えると、クリーチャーデッキを相手にしたとしても4枚投入はリスキーだと感じました。
メインとなるカードタイプはクリーチャーですから、当たるわけですよ。
それでいて効果の限定具合ですから、やはり2枚がいいところなのかなぁ~となってます。
さいごに
今回は『有角の湖鯨』ついてご紹介させていただきました。
価格はどうなると思う?
ピーキーさにプレイヤーが気づいて、下がったとしても300円程度じゃないかな~と思っています。
ていうか、そうであってくれ(380円で買った身としては)。
はたまた、大躍進を遂げてトップレアの仲間入りを果たすことになるのか。
各ショップやプロが注目しているカードの記事、発売日以降の採用具合に注目したいですね。
それでは今回はこの辺で!