■新セットのカードについて考察を述べていく記事です。
■今回は『謎の骸骨の事件』について語ります。

カード性能確認

黒1・エンチャント-事件
① 戦場に出た時、黒の2/1スケルトン・トークンを生成し、それに容疑をかける。
② 【解明条件】容疑をかけられたスケルトンをコントロールしていない。
③ 【解明完了】黒1+生贄:山札から1枚カードを探して手札に加える(ソーサリー・タイミングのみ起動可)
① 容疑:かけられたクリーチャーは、威迫+ブロックできないを得る。
② 威迫:2体以上のクリーチャーでないと(1体だけでは)ブロックされない。
③ 解明条件:解明のタイミングは、オーナーの終了ステップ開始時。
第一印象

「まーたデモチューの亜種か!好きだな君らも!」
※デモチュー:悪魔の教示者。好きなカードを1枚山札から加えられる。
過去の強力な呪文のリメイク、MTGではままあることです。
そして大抵マナ・コストが重くなってたり、何か縛りがあったりします。
なので、一時はもてはやされて価格が結構するのですが、最後はだだ下がりして……
……え?2,000円超えた?

カード性能評価

何やら値動きが不穏すぎるシン・デモチューの詳細を見ていきましょう。
強み:打点が出せる手札外のデモチュー

『謎の骸骨の事件』の強みは「2打点が出しやすい」「クリーチャー内蔵ではない」の2点です。
強み1:2/1威迫で相手のライフを削れる

『解明完了』効果が強いので、相手は生成されたトークンをできるなら消したくはありません。
つまり、除去もブロックもされにくいので2点ずつ相手のライフを削りやすいです。
加えて『威迫』がついているので、クリーチャー同士の衝突をさらに避けやすくなっています。
使われる相手にとっては、厄介なことこの上ないトークンとなるでしょう。
攻撃が通ることが求められる『忍術』との相性も抜群です!

トークンは手札に戻らず消えてしまいますが、効果起動的には結果オーライですね。
強み2:クリーチャー内蔵式ではない

リメイク版によくあるのが、クリーチャーに効果を内蔵するタイプ。
生物サーチでヒットしやすくなる利点もありますが、基本的に除去されやすくなるためいくら元の呪文が強くても採用を見送られがちです。
しかし『謎の骸骨の事件』は効果を持つのがエンチャント、トークンはいなくなっても問題ありません。
むしろ「思う存分除去してくれ」と書いてありますね!(笑)
エンチャントも絶対安全というわけではありませんが、クリーチャーよりも除去の対象にされにくいので利便性が高いです。
弱み:トークンを除去する必要がある

デモチュー効果を使うためには、容疑者となったスケルトンを消さなくてはならないのが弱点です。
前述の通り除去もブロックもされにくい分、自分でなんとかする必要があります。
開発チームもそうした縛りを設けることで、カードパワーを高くできたのでしょう。
しかし、黒には自主的にクリーチャーをコストにできるカードも多く、コントロールデッキでは全体除去もあるので、容疑をかけられたスケルトンの処理には事欠きません。

むりやりトークンを処理するのではなく、何かのついでに『悪魔の教示者』効果を獲得できると気持ちよくなれそうですよね!
採用枚数

以上をふまえて、デッキに採用する枚数を考えてみました。
普通に4積みされそう

序盤はもちろん終盤も活躍してくれそうなので、4枚フルで採用するデッキが多くなると考えています。
ブロック不可のデメリットも場面によっては痛いかもしれませんが、それ以上にメリットの方が大きいでしょう。
『解明完了』も一度達成できれば場を離れるまで有効なので、いつでも『悪魔の教示者』を起動できるようになります。
一見重そうに見えるマナ・コスト(設置+能力起動)も分割して支払うのがほとんどでしょうから、実質2マナ呪文のようなものです。
『多元宇宙の警告』(予顕)を使ったことのある方には、わかりやすいかもしれませんね!


さいごに

今回は『謎の骸骨の事件』ついてご紹介させていただきました。
価格はどうなると思う?

公式発売日後も、少なくとも1,000円を下回ることはないと思っています。
疑似アンブロ能力+除去耐性を持った2/1に、達成が比較的容易な『悪魔の教示者』が付いている利便性はデッキタイプを問わず高いです。
アグロなら2ターン目展開、ほぼ確実なクロック+除去されたら直接ダメージを引き込んだり。
ミッドレンジやコントロールなら、シルバーバレットで勝負を決める強力な重量級カードをサーチしたり。
もしかしたら、かの『帳簿裂き』『ティシャーナの潮縛り』のような価格にすらなるかもしれません。

けれどそれを保証できるような根拠も、見極めるセンスを持ち合わせているわけでもなく……お恥ずかしい限りですが(-_-;)
※今後の価格についての保証はいたしかねます。あくまで自己責任でお願いいたします
それでは今回はこの辺で!
#アザの新弾妄想 というタグでつぶやいていますので、よろしければそちらもどうぞ!