カード性能確認
黒黒X・インスタント
① 対戦相手1人を対象とする。
② そのプレイヤーは山札の上からX枚を裏向きで追放する。
③ それらが追放されている限り、あなたはそれの表面を見てもよく、プレイしてもよい。
④ 追放されている呪文を唱える場合、望むタイプ(色)のマナで支払ってもよい。
第一印象
「インスタント!?インスタントナンデ!?」
本当に、なんでインスタントなんですかね。
こんなのすごくヘイト集めるだけじゃないですか。
『天才のひらめき』の青2Xが黒黒Xになったと思ったら、どうして相手のライブラリー削りながらリソース増やせるんですか。
やられた相手は絶対すごい形相でこっち睨んできますよ。
たまったもんじゃないですよ。
ホント「オイオイ」すぎでしょこれ。
オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオ……
だから気に入った(ドン☆)
カード性能評価
名前に違わぬ極悪非道っぷりで友情すら盗んでいくカードの詳細を見ていきましょう。
強み:相手の山札を追放領域からプレイ
『極悪非道の盗人』の強みは「相手の山札を」「追放領域から」「プレイする」の3点です。
強み1:対象は相手の山札
『天才のひらめき』のようなXを含むドロー呪文は、ハンドソースを大量に回復できる魅力があります。
特にコントロールデッキにおいて、お互い手札を消費し尽くした場面で大量ドローを撃った瞬間は、脳汁ドバドバものです。
しかし、同時に以下のような弱点があります。
引いたカードで勝てるならいいですが、現実はそううまくはいきません。
ドローした後も勝負がつかない場合、相手より先に山札を引き切ってライブラリーアウト負けする可能性が高まります。
その点において『極悪非道の盗人』には以下の強みがあります。
つまり、リソースを補充しつつ相手の山札の方が先になくなる可能性を高めることができるのです。
相手にしてみれば敵に選択肢を増やされるだけでなく、自分の選択肢も減らされる。
まさに極悪非道、たまったものではありませんね。
強み2:奪ったカードは追放領域に行く
Xを含むドロー呪文は、一気に手札の枚数を増やせるのが魅力的です。
しかし、どれだけXの値を大きくしてカードを多く引き込もうと、クリンナップ・ステップには手札を7枚にしなければなりません。
いくら重要なカードがたくさんあったとしても、8枚以上になった手札は捨てられる運命。
ですが、『極悪非道の盗人』で奪取したカードは追放領域に送られます。
つまり、上限がないうえハンデス(手札を捨てさせる)呪文などからの干渉を受けない領域に第二の手札を創ることができるのです。
ただでさえリソースを奪われたというのに、取り返す手段も叩き落とす手段もほぼほぼないだなんて……鬼!悪魔!盗人!
※盗人です
ちなみに対応策としては『失われし伝承の歩哨』などがあります。
(『忘却の輪』系の呪文からも味方を逃せられるこの人、ホントいったい何者……?)
強み3:唱えるではなくプレイ
『極悪非道の盗人』で追放したカードの中に土地・カードがあったとしても、しっかりセットランドできます。
※セットランドできるのは、通常通り1ターンにつき1枚です
また、盗人で奪った呪文はマナ色に関わらず唱えられますので、相手の土地が自分の色と合わなくても問題なく使えます。
相手にとっては盗られたカードが使い物にならなければよかったですが、そうもいかないのが本当に嫌なカードですね……
唱えられた際に打ち消せなかったら、せめて勝ちに繋がらないカードが追放されることを祈るばかりです。
弱み:序盤に欲しい呪文ではない
嫌がらせ性能が高い『極悪非道の盗人』ですが、当然ながら弱点もあります。
「Xが小さい時はあまりおいしくない」点です。
中盤以降マナが伸ばせる状況ならまだしも、序盤では『眼識の収集』や『退廃的なドラゴン』の方が効率がいいですし、なによりアグロ相手には使っても盤面をしのぎ切れず負けてしまいます。
相手の山札やプランをめちゃくちゃにして、アドレナリンドバドバ出して気持ちよくなりたいのはわかりますが、そもそも負けてしまってはどうしようもないですよね。
しっかりと除去や妨害など、前準備をしてから盗んでいきましょう。
採用枚数
以上をふまえて、デッキに採用する枚数を考えてみました。
コントロール系で1~2枚、マナが伸ばせるなら4枚も?
基本中盤~終盤使うカードなので、低速なコントロールであっても1~2枚採用が主流となるでしょう。
『死人に口無し』など盤面に干渉できる手段を多目に採用し、ミシュランなどでライフを削りつつライブラリーアウトでも圧をかけていくデッキが出てくる予感がします。
逆に『天才のひらめき』や『歩行バリスタ』など、大量のマナを活用するデッキであれば、新たなフィニッシュ手段として4積みされるかもしれません。
レガシーやヴィンテージだと『ガイアの揺籃の地』ですが、パイオニアやモダンだと『ニクスの祭殿、ニクソス』などでしょうか……?
黒ダブルシンボルを出す必要がありますが、誰かやりかねない気がしますね(;^ω^)
さいごに
今回は『極悪非道の盗人』ついてご紹介させていただきました。
価格はどうなると思う?
「これは!」と思い初動値が180円だったので駆け込みましたが、個人的には500円前後を維持するのではないかと考えています。
『天才のひらめき』と同じ系統でありながら相手のライブラリーアウトまで狙えるようになったカードを、ぜひ使ってみたいプレイヤーは少なくないでしょう。
しばらくは需要があり、価格は上昇・横這いになるかもしれません。
あとは新環境のフタを開けてみてのお楽しみ。
ひらめきは現在50円程度ですが、はたして盗人の運命やいかに……?
※今後の価格についての保証はいたしかねます。あくまで自己責任でお願いいたします
それでは今回はこの辺で!
#アザの新弾妄想 というタグでつぶやいていますので、よろしければそちらもどうぞ!